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星と音楽をテーマにした文化情報発信都市 

天体観測機材


天体望遠鏡トリオ
私は同時期に購入した3種類の天体望遠鏡(鏡筒)を持っております。 いずれもフォトビジュアル機として活躍できる望遠鏡で、 撮影対象に合わせて焦点距離が選べられます。 それぞれの鏡筒の弱点を別の鏡筒で補完しているので、 お蔵入りすることなく場面に応じた使用ができます。
 写真は手前から
●FS60CB:255mm/370mm
●FC100DF:485mm/770mm
●GS200RCM:1200mm/1600mm
※レデューサー焦点/フラットナー焦点です
※GS200RCMの1600mmは主焦点です

タカハシFS60CB鏡筒
高橋製作所の6cm屈折望遠鏡です。 対物レンズには蛍石(フローライト)を用いられ、 フラットナーレンズ、レデューサーレンズ、エクステンダーレンズの3種類が専用設計されており、 6cm鏡筒のカテゴリーとしては、他の追従を許さない本格的な逸品です。 レデューサーレンズを使用した場合、f値が4.2と明るいです。 イメージサークルも広く、広画角が狙えるので、 淡く広がった散光星雲を撮影したり、モザイク合成で複数の星団・星雲を広範囲で撮影するのに最も適した望遠鏡です。

タカハシFC100DF鏡筒
高橋製作所の口径10cm屈折望遠鏡です。 この望遠鏡も、フローライトレンズが使われた2枚玉のアポクロマート鏡筒です。 この口径としては非常に軽くコンパクトで、外気順応の速さに優れ、遠征に重宝します。 別売のレデューサーレンズを付けることで、485mm-f4.9のアストロカメラになります。 像の鋭さは3兄弟でもNo.1で、写真に写せば四隅まで星が点像に写りますし、 眼視で覗けば土星のカッシニの溝がナイフで削ったような鋭い線で観測できます。

笠井トレーディングGS200RCM鏡筒
口径20cmの反射式望遠鏡です。 折り畳み傘と同じようなイメージですが、鏡筒の中で光が2回反射して接眼部に来ますので、 1600mmという長焦点の割には非常に短くコンパクトな鏡筒です。 しかしながら、合焦ハンドルに酷いバックラッシュがあり、 ピント合わせの際非常にストレスになり、強化接眼部に取り替えました。 笠井トレーディングのホームページにはバックラッシュ皆無と書かれていましたので、 広告文句は鵜呑みにしてはいけないことを学習しました。今は売却しています。

ビクセンED70SS鏡筒
口径7cmと小型の屈折式望遠鏡ですが、限定生産でカタログに載らない割に専用レデューサーもしっかり用意されており、ビクセンとしてはかなりマニア向けな製品です。 ガイド鏡として購入しましたが、EDレンズを利用したアポクロマート機ですので、他にも色々活躍させたいと思っています。 太陽黒点を観察したり、短焦点と極太ドロチューブを利点にRFT(リッチ・フィールド・テレスコープ)として双眼・正立・低倍率での星空散策用鏡筒としても検討しています。

FC100DFの対物レンズ
FC100DFの対物レンズは2枚構成になっており、エコガラスとフローライト(蛍石)レンズで組み合わされてます。 フローライトレンズは非常に高価ですが、屈折望遠鏡の欠点である『色収差』を高い次元で取り除くことができます。

FC-35レデューサー
もともとFC100DFは眼視観測に重点を置いた入門機の位置付けですが、このレンズを装着することで、 35mmのフルサイズ機に対応した高性能な天体写真機になります。 4枚のレンズで構成されており、重量感もあり非常に高価なレンズですが、 天体写真を撮るなら絶対揃えておきたいアイテムです。

ビクセンGPガイドパック
ビクセン製のGP赤道儀から赤緯体を取り外した簡易赤道儀です。 製品としてのコンセプトは星野写真機ですが、 簡易な赤緯軸かカメラ雲台などを介して小型の望遠鏡を付ければ、 手軽に眼視観測でも十分な性能で利用できます。今は売却しました。

ビクセンSXD2赤道儀
ビクセン製の自動導入対応の中型赤道儀です。我が家はベランダが南向きなので、北極星が見えません。 北極星が見えないと、赤道儀が正確に星を追えないというとても深刻な問題がありました。 しかし、この赤道儀なら、アライメント機能を利用すればかなり正確な追尾撮影も可能です。 三脚付きの実売価格は30万円程度とちょっと高かったですが、自宅で天体写真を撮るなら、まずはこの赤道儀だと思いました。

オートガイドシステム
ビクセンのSXD2赤道儀を軸に、オートガイドシステムを構築しました。 オートガイダーはSTAR BOOK TENに装着できるアドバンスユニット、CCDカメラはWATEC902H2を利用しています。 ガイド鏡はビクセンのED70SSで、フリップミラー装備させ、CCDカメラには2.4倍Cアダプターを装着させるなど、 ビクセン製の周辺パーツをフル活用しています。 メイン鏡筒はFS60CB、FC100DF、GS200RCMの3兄弟から対象に合った焦点距離を選んで搭載します。

NikonD5200デジタル一眼レフカメラ
ニコン製のDXフォーマット(APS-C相当)デジタル一眼レフカメラです。 2台あるうちの1台は、天体写真専用に改造を行っています(D810Aを購入したため今は売却しました)。 改造を行ったカメラは、天気の良い日の通常撮影にはあまり使えません。 機種的には入門機ですので、天文マニアのホームページではこの機種を使った天体写真作例を見かけませんが、 それなりに良く写ります。望遠鏡に接続する場合、バリアングル液晶画面はとても便利です。

ビクセン ASCOT 7×50双眼鏡
小学5年生の時にお年玉で買った双眼鏡です。 エントリーモデルですので、ニコンやフジノンの高級グレード品のような完璧な瞳は射出されませんが、 手持ちで天体観測する分には全く差し支えありません。 残念なことに私の管理が良くなくカビが生えていますが、それでも25年間現役です。 現在も大手カメラ屋さんで1万5千円ぐらいで売っていますので、 小中学生の天文少年少女の皆さん、ゲーム機なんか買わずにどうでしょうか。