2014年5月24日(土)
タカハシRD-C0.72×
今日は名古屋の今池まで行って、
FS60CB専用のレデューサーレンズを購入してきました。
早速取り付けた写真が↓です。

実はこのレデューサーレンズを付けると、
焦点距離が355mmから255mmへと短くなります。
これにAPS-CフォーマットのNikonのD5200を装着していますので、
フルサイズに変換すると、約380mmの画角で天体を撮影できます。
380mmというのは、高級アストログラフの激戦区で、
タカハシの最高峰望遠鏡の1つであるFSQ106EDのレデューサー焦点、
ビクセンから最近発売された超高級望遠鏡VSD100の焦点、
コーワのプロミナーのレデューサー焦点に匹敵します。
つまり、これらの超高級望遠鏡にフルサイズ機を取り付けて撮影された天体写真が
構図を決めるお手本になってくるわけです。
ネットを開くだけでも無数の綺麗な天体写真が出てくるので、
FS60CB+レデューサー+APS-C機の「比較的」安価な機材でどれだけ近づけられるか
楽しみですね。
あ、ここで「比較的」と敢えて強調したのは、
最高級機と比較した場合と言うことです。
タカハシやビクセンの100mm級のそれらは60万円は越しますからねえ。。。
FS60CBとレデューサーの組み合わせで15万円超しますので、
口径60mmの小型望遠鏡の価格としては驚くほど高額商品です。
装着しているところも↓妙に高級感があるでしょ(笑)

話は戻って、実はこのレデューサーですが、
光害カットフィルターを装着するのには少々コツが要ります。
FS-60CBには元々対物レンズ側に62mmのフィルターネジが切ってありますが、
62mmの光害カットフィルターは、2014年5月現在、入手困難です。
Kenko製はラインナップなし、IDAS製は生産終了ですので。
そこで、回転装置にネジ切りしている52mmのフィルターはどうかというと、
残念なことに、フラットナーレンズの場合は装着できるのですが、
レデューサーレンズの場合はレデューサーと回転装置の間に十分な隙間がなく、
少しもハマりません。
じゃあどうすれば良いのか・・・???
なんと、48mm(2インチ用)のフィルターが、
レデューサーと回転装置の間にピッタリと挟まりました。
48mmのフィルターなら、
有名なIDAS製やKenko製の光害カットフィルターがあり、入手は容易です。
大発見です。↓の2枚がその写真。

ネジが切っている訳ではないので、
メーカーも販売店も推奨していないと思いますが、
振ってもカタカタと言わないので、結構装着性が良いと思います。
全国にも、同様に62mmのフィルターが入手できずに困っている人がいると思います。
ゴーストの発生状況は明るい恒星を撮ってみないと解りませんが、これは良い発見です。
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2014年5月22日(木)
ぼかし(ガウス)って何?
今日は水星の星景写真を使って、画像処理の勉強をしていました。
ステライメージのぼかし処理の中に【ガウス】というものがあるけど、
この機能が点像の星を大きくぼかしてくれます。

左が処理前、右が処理後です。
処理前の水星は、−0.7等と非常に明るかったです。
ですので、中央部が白く、これ以上コントラスト上げても飽和して潰れるだけです。
処理後の水星は、暗くなりましたが大きくなりました。
どうやらガウスぼかしは、星像を大きくするのでソフトフィルターのような効果があるみたいです。
暗くなったということは、逆に考えればコントラストを上げると、
まだまだ強調する余地が出てくるということでしょう。
たぶん明るい星でないとぼかし処理を強くできませんが、
ぼかしてコントラストを上げることで、
明るい星はより明るく強調できるみたいですね。
これでもまだまだ水星は地味な写り方なので、もうひと工夫が必要です。
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2014年5月17日(土)
FC-100DFのノートリミング写真
今日もさじアストロパークで撮った写真を紹介します。

とても有名な星雲2つが写っていますね。下が干潟星雲、上が三裂星雲という
どちらもいて座にある星雲です。
見た目が近いので、望遠鏡を使っても、こうして同時に撮影できます。
30秒間露出した画像19枚を加算平均法という方法で合成しています。
なぜ中途半端な19枚かというと、星が点像に写らなかったコマを省いたからです。
私はまだオートガイドのシステムはないので、
ノータッチ撮影を行っていますが、ガイドエラーを補正できないので、
何枚か撮影するとどうしてもそういうコマがあります。
このFC100DFはレデューサー付けて485mmなので、
長焦点の望遠鏡に比べたらマシなほうかな。
前回GS200RC(レデューサーで1200mm)でM51を撮影した時は、
5割ぐらいのコマをカットしました。
一方、FS60CBなどの短焦点だったら、余裕で2分間はノータッチガイドいけるので、
やっぱりオートガイドがない限りは、FS60CBは大変重宝しますね。
さて、ノータッチガイドで露出時間はあまり稼げていないので、
過度な処理はやめて、自然な処理に仕上げました。
今どきのハイレベルな方たちが撮る「周囲も淡い反射星雲でモヤモヤ」という写真ではないですが、
初心者らしく、ダークファイルはその場で完全同一条件で撮影したり、
ライブビューでピントを確認しながら焦点を合わせたり、
ノイズが盛大に発生するような過度な高感度は避けたりと、
"一応"基本に忠実に撮影するよう心掛けました。
写真をクリックすると非常に大きい画像がでてきます。
ノートリミング画像なので、
FC100DFとFC35レデューサーとAPS-Cフォーマットの組み合わせで、
この対象だったら、ほぼジャストサイズになります。
FC35レデューサーはもともとフルサイズのデジカメに対応するように設計されていますので、
私のようにひと回り狭い画角のAPS-Cフォーマットでは、スペック的な余裕を十分にもっています。
結果、周辺減光もなく、四隅の星も点像です。
ステライメージで周辺減光を抑える処理もありますが、
微調整が難しいので助かります。
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2014年5月8日(木)
さじアストロパークに行きましたUP
今年の連休は、鳥取県のほうに行ってきました。
鳥取は私が学生時代に暮らしていた場所で、
特にさじアストロパークには大変お世話になっています。
ということで、もう6年ぶりになりますが、
さじアストロパークにももちろん行ってきました。
天気も非常に良く、天体写真も色々と撮ってきました。

こんな感じで写真を撮っています。
今回は、FC-100DFを持っていきました。
この望遠鏡で正解でした。
他のお客さんにも、フローライトアポクロマート
のシャープな土星像を見て、感動してもらえました。
さて、帰宅後はレタッチ三昧です。
今回は非常に暗い場所だったので、
星景写真や星野写真も沢山撮ってきました。
もちろん、FC-100DFの直焦点撮影も行っています。

今回撮影したあれい状星雲です。
FC-100DCは焦点距離が短いので、5倍に拡大しています。
この星雲は惑星状星雲としては最も明るく、
コンパクトに収まっているので非常に撮影し易い対象だと思います。
FC-100DFにFC-35レデューサーを付けていますので、
非常に明るい光学系で撮影していることもありますが、
これで総露出4分程度です。
1晩で1天体と言われるぐらい天体写真は時間が掛かりますが、
私は今のところオートガイダーなどの設備はないので、
パっと撮ってじっくり仕上げる感じでやっています。
なので、撮影よりもレタッチに時間が掛かるんですね。
思いっきりアウトドアな天体写真なのに、
インドアでパソコンの前に座っている時間が圧倒的に長いのは、
少し複雑です(笑)
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2014年5月2日(金)
弦楽合奏の為のエチュード第1番の自撮動画UP
弦楽合奏の為のエチュードシリーズの第1作目にあたる、
「シベリア」の演奏動画をUPしました。

部分部分で演奏すれば良いとは思うのですが、
曲を通した録音になるとどこかが音程がずれていたりテンポが走ったりと
聞き苦しいところが出てきてしまいます。
そこのところはプロ奏者ではないので暖かい目で見て頂くとして(笑)、
こういう弓順、指使い、弾き方で弾けばOKですという参考動画です。
この曲は非常に思い入れのある曲なので、
弾いているとそうとう気持ち良いですが、
現在完成している明るい他の2曲に比べると大変悲劇性のある曲です。
シベリア抑留の歴史の語りべは既に80代以上の方ばかりで、
あと数十年後、例え戦争を知らない人ばかりになっても、
この歴史を忘れることはできないと思います。
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2014年5月1日(木)
ソラクライプロジェクト
鳥取市が光害について真剣に取り組んでいるようです。
↓のポスターがあるみたいなので、TOPにリンクしました。

天体観測をしている人には分かるのですが、
一般的には日本の空がいかに光で侵されているのかが
分からないと思います。
山に行けば綺麗な星があると思われるのですが、
山に行っても遠くの市街地の光、ゴルフ場の光、高速道路の光などが溢れ、
真に綺麗な星空を見られる地域はごくわずかとなってしまいました。
私がよく行く岡崎市のわんparkも、手軽に行けて割と綺麗に星が見えるのですが、
やはり蒲郡市側や岡崎市中心街側にあたる南〜西方向は光害が酷いです。
例えば、街路灯は上に傘があれば光は地面に向きますし、
その分電気量が抑えられてエコになり、光害対策になります。
こういう取り組みが全国に広がると良いですね。
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